「Windows 11」に合わせた？ 「Windows 10」のアップデートが年1回に
アメリカのMicrosoft社は現地時間の11月16日、年二回おこなわれる大型アップデートの「21H2（November 2021 Update）」をリリースするとともに、今後は「Windows 10」の大型アップデートを年一回に変更すると発表しました。
これは「Windows 11」のリリースサイクルが年一回なので、それに合わせたものにするための変更だと公式に認めています。
■参考情報：Microsoft公式ページ
●「Windows 10」リリース情報
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/release-health/release-information
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/release-health/release-information
次回の大型アップデートは「Windows 10」「Windows 11」共に2022年の後半。
正直なところ、私は「Windows 11」がリリースされた際に大型更新が年に一回との情報に触れ、『そのうち「Windows 10」も同じになるんじゃないかなぁ…』とは思っていました。
なぜなら既存のOS(オペレーティングシステム)が年二回提供なのに、新しいOS(「Windows 11」)が年一回というのは何となく違和感があります。単純に最新OSの方が信頼度が高いから年一回で問題ないのだ！ というのであれば構わないのですが、新しいものがリリースされたのにもかかわらず、今後入替が進むであろう既存のシステムにそれ以上の手間をかけるというのは何だか少し間尺に合わないというか…。
尚、これは当然のことですが、何か緊急を要するようなセキュリティインシデント等がおきた際には、これまで通り定例外のパッチのリリースはあると思われます。
尚、これは当然のことですが、何か緊急を要するようなセキュリティインシデント等がおきた際には、これまで通り定例外のパッチのリリースはあると思われます。
もちろん使う側にとっても、余計なアップデート等に時間を割かれる頻度が減るというメリットや、システム管理者の確認作業なども軽減されるといった面もある訳で、単純に損得だけで括れる話ではありません。ただ、今後は今までのように、イヤでも半年ごとにサポート期間を意識させられていたものが年一回になります。ですからこれまで以上に、古いバージョンからのアップデート時期に気を配らなければならなくなることは言うまでもありません。
実際に直近の例で言うと「Windows 10 バージョン2004」の全バージョンが2021年12月14日でサポート終了となります。もし該当するバージョンを利用している人がいるようでしたら、今後月例のセキュリティ更新や品質アップデートが受けられなくなってしまうので、お早めにアップデートすることをお薦めいたします。
2021/12/03 [ 文：スタッフ S ]