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Top > スタッフコラム > 2021/10/18 「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり…」 - IEのサポート終了による影響など
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり…」 - IEのサポート終了による影響など
Internet Explorer イメージ
既に公式リリースから時間も経過しておりご存じの方も多い話かもしれませんが、「Internet Explorer 11(※以下 IE 11)」のサポートが2022年6月15日で終了することが決定しています。一昔前には圧倒的なブラウザ占有率を誇ったIEも時間の流れと共にシェアが減少し、最新の「IE 11」は現在海外ではシェア1~2%前後という状況。思えば「IE 6」の頃に、他のブラウザがCSSの普及に伴う統一規格に準拠したレンダリングをおこなう仕様になっていくのを尻目に、我が道を突き進んでいった頃から潮目が変わっていったように思います。「猛き者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵におなじ…」
■参考情報:Microsoft公式『Windows Blogs』
●「Internet Explorer」は「Microsoft Edge」へ - 「Windows 10」の「Internet Explorer 11 デスクトップアプリ」は2022年6月15日にサポート終了
https://blogs.windows.com/japan/2021/05/19/the-future-of-internet-explorer-on-windows-10-is-in-microsoft-edge/
●「Internet Explorer 11」デスクトップ アプリケーションのサポート終了 - 発表に関連する FAQ
https://blogs.windows.com/japan/2021/05/19/internet-explorer-11-desktop-app-retirement-faq/
WEBページ制作にかかわる者にとってはある意味嬉しい「IE」の終焉。
私個人の嘘偽らざる気持ちとしては「IE」のサポート終了という話題は大変喜ばしい限りな話です。以前からWEBページ制作をしてきた人にとっては大いに同意をいただける事と思いますが、これで『IE対応』という時間から解放されます。「Chrome」や「Firefox」等のブラウザであれば実現できていたレイアウト、動きや処理が再現できず、「IE」でだけ特殊な処理を実装しなければならなくなり、終電の時間を気にしながら泣く泣く作業を続けた日々が懐かしく思える日が来るのです(^o^)丿。
尚、既にシェアも低下している事からブラウザシェアに関する過去記事多くのWEBサイトでサポートをしなくなっていたり、非推奨としているところも目にするようになりました。いくつか例を挙げると下記のようなサイトが挙げられます。
  • Twitter:2020年6月サポート終了
  • はてなブックマーク:2020年8月サポート終了
  • Yahoo! JAPAN:2021年9月利用非推奨
  • Amazon:2021年1月サポート終了
  • さくらインターネット:2021年4月サポート終了
  • Google Workspace(G Suite):2021年3月サポート終了
サポート終了によってどのようなリスクが生じるかと言えば、基本的には「WindowsOS(オペレーティングシステム)」や「Office」などのサポート終了と同じで、セキュリティリスクが高まることに尽きます。また、サポート終了後はアップデートが提供されなくなる為、利用できないサービスが増えたり、動作不良が改善されなくなるといったことも起きるはずです。
ではサポート終了に備えて何をすればいいのでしょうか? 今更な話ではありますが、一番簡単なのは「Chrome」や「Firefox」といった他のブラウザを利用することです。実際にもうほとんどの人はそうしている事と思いますが…。
しかし、現状でも「IE」を推奨環境とするサイトは多数存在しています。特に公的機関などのサイトでは未だ「IE」でしか機能しないサービスがあるのも事実です。そんな時は同じMicrosoft社のブラウザ「Microsoft Edge(※以下 Edge)」を利用するのが最適です。「Edge」には『IEモード( https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployedge/edge-ie-mode )』が搭載されており、「IE 11」サポート終了日以降も、IEベースで構築されているWEBサイトやアプリを「Edge」上で利用することができます(※IEモードは少なくとも2029年1月まではサポートをする予定のようです)。
最後に念のため記載しておきますが、「IE 11」のサポート終了後に起動をしようとするとそもそも起動自体ができなくなるそうで、代わりに「Edge」が起動するようになるとの事です。尚、現時点では確認できませんが、2022年6月15日に配布される更新プログラムを適用しなければ利用し続けられる可能性はあります(※一切推奨は致しませんが…)。
2021/10/18 [ 文:スタッフ S ]
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